ヨガワークスのTTの通訳 板倉彩
板倉彩さんにインタビュー
【プロフィール】
【プロフィール】板倉彩(イタクラアヤ)。高校3年でヨガに出逢い、ヨガ(パワーヨガ/ハタヨガ/ビンヤサ/ヨガセラピー)/コア・コンディショニング/ピラティスを国内外で学び、大学時代より指導を始め、2009年よりヨガ関連の通訳も行っている。日本・バイロンベイ・タイ・バリ・ハワイ・上海で、9社20個のティーチャートレーニングコースの通訳/アシスタントを経験。
はじめてヨガワークスのTTの通訳を引き受けることになったとき、どう思われましたか?
40年以上もヨガを続け、世界中で指導しながらヨガワークス全講師のディレクターでもある世界トップレベルのジョン先生の通訳をさせていただくことに緊張と喜びの両方を感じました。
担当したJohn,Catlin, Eka, Jennie, Davidの印象はいかがですか?
それぞれの先生のバックグラウンドや専門領域が違っても、どの先生も目の前の受講生に真摯に向き合ってくださっていると感じました。
指導歴経験の豊富なJohn先生は、クラス全体を常に把握して、みんながきちんと理解できるように、質問を投げかけたり、グループワークをしながら学んだことをアウトプットするチャンスをたくさん設けていらっしゃいました。
アイアンガーを基盤にしたCatlin先生は、「できるわけない」と思ってしまいそうな身体的にチャンレンジなポーズでも、ポーズを適切に分解して、身体に負担のかからないように、且つアクティブに、楽しく、指導されていました。
哲学的なEka先生のヨガクラスは、口調もシークエンスもなめらかで、神秘的な印象をお持ちました。ヨガスートラの授業では、彼女自身の体験談を基にした解釈も多く聞けて、受講生も理解しやすそうでした。
解剖学に精通したJennie先生は、ダイナミックなフローの中にも、細かな動き方のインストラクションが散りばめられ、その後のポスチャーラボというレクチャーで、特徴的な姿勢のクセとその背景にある解剖学的な情報を惜しみなく教えてくれていました。
気さくなDavidは、一人ひとりの性格や心の状態に寄り添うように、休憩時間やクラス後も自分から受講生と積極的にコミュニケーションをとっていました。Davidのフレンドリーで温かい雰囲気がクラス中に広がっていて、受講生同士の助け合いや声の掛け合いが積極的だなという印象を持ちました。
ヨガワークスTTの良い所、オススメしたいところは何ですか?
コース内容の充実度です!
アーサナ(ポーズ)マニュアルだけで300ページ近いページに及ぶ解説マニュアルがあります。注意すべきポイントやよくある間違え、身体が硬い人や痛めている人でもヨガが出来るようにポーズを変化させる方法など幅広くしっかりと学べます。
ルールは学んだけど、使い方・応用の仕方が分からないということがないように、コース中にも何度もグループ&個人ワークがあり、自然にヨガの知識・スキルを身につけられます!ワークシートを使って、ポーズの並べ替えをしたり、少人数のグループで助けあいながらシークエンスを組み立てたり、後半から自分一人でシークエンスを作る宿題が出たり、少しずつ出来る範囲を広げながら、自分で考えながらヨガを指導するスキルを身につけることができるところです。
TTの通訳で一番気をつけていらっしゃることはなんですか?
受講生が最大限学べる環境と雰囲気を保つように心がけています。
毎日のヨガを通じて身体も変わります。充実したコースだからこそ大量の情報や課題に圧倒されてしまう時もあります。仕事や家庭とコースの両立に疲れてしまったり、今後のキャリアを考えて不安になったり、それぞれのタイミングでサポートや励ましが大きな力になる時があります。自分もヨガをするプラクティナーであり、インストラクターであるという立場から、自分に立場を置き換えて、受講生の心身のアップダウンに寄り添いたいと思っています。
ヨガ通訳をはじめたきっかけはなんですか?
自分が参加者として受講していたワークショップの最中に、通訳さんがつまってしまった時があって、たまたま意味が分かるボキャブラリーだったので口に出したところ、スタジオの責任者から声をかけていただき、それ以降のワークショップのお手伝いをさせていただくようになりました。
印象に残っているTTでの場面はどんなところですか?
Aya_img2コースの最後に行われるティーチングの卒業課題です。受講生全員がそれぞれに指導するポーズを割り振られ、一つのクラスを順番に指導していく卒業課題があります。コース受講中に何度も行われる指導練習ですが、はじめは【何を】【どう】言葉にするのか混乱していたのに、最終日に緊張しながらも、堂々した立ち振舞、ハキハキした声、アジャストをトライするティーチング風景を見た時は、ディレクター講師に日→英通訳をしながら、初日からの大きな変化に毎回感動します。
この長丁場の一日、疲れることも多かったと思いますが、笑顔の秘訣はなんですか?
自分も一人のヨガプラクティショナーであり、インストラクターでもあるので、受講生に近い感覚を常に持っていると思います。アメリカの一流の先生から直接学べるということが本当に貴重な機会です。言葉の意味を訳すだけでなく、「自分が受講生だったら、こういう質問したいのではないか」「この内容は、授業だけでは自分は理解できなかった」など自分がヨガを学んでいる時の経験を活かして、受講生がクラス内や終了後に質問しやすい雰囲気を保つようにしています。自然と講師と受講生の間で双方向のコミュニケーションが活発に生まれるので、受講生の積極的な参加度に後押ししてもらって、気づくとあっという間に一日が終わっていきます。
担当した生徒やこれから受講を考えている生徒へのメッセージ
TT卒業生は、自分の人生ステージによって、自分だからこそ伝えられるヨガがあると思います。活動場所はそれぞれ全国&世界に散らばってしまうけど、仲間と一緒に過ごしたコース中の思い出や学びを大切に、今後も助けあって、学び合っていきましょう!
今後は同じヨガインストラクターの仲間として、ヨガを学び続けられることを楽しみにしています。
これから受講を考えている皆さんは、ヨガをもっと知りたいという今の気持ちを大切にして、最初の一歩を踏み出して欲しいと思います。将来ヨガを指導するためということだけでなく、ヨガを体系的に知る、自分のプラクティスをを深める、自分としっかり向き合う、自分を知るという意味で素晴らしい機会になると思います。予想以上の心身の変化や学びが待っているでしょう。通訳として精一杯サポートさせていただきます!ぜひコースでお会いできることを楽しみにしています。